転倒を防ぐだけではない手摺。種類や設置場所などを紹介
手摺は
転倒を防いだり、足腰への負担を軽減したりするために設置されることが多い手摺。高齢者や障がい者が使う介護用の製品だけではなく、少しの支えがあることで、安全で快適な暮らしに繋がることが多くあります。
手摺は、1箇所だけではなく、廊下や階段、踊り場まで連続して設置されていることが望ましく、利用する人に合わせたものを選ぶようにしましょう。
金物でできた手摺は、安全性に優れており、取り入れやすいものも多いです。
今回は、金物でできた手摺の種類や設置場所について、詳しく紹介します。
ブラケットとは
ブラケットとは、手摺と手摺を繋ぐ金物です。
L字型の手摺を作るときには、水平方向と垂直方向に手摺の端部を繋ぎます。またH字型の手摺を作るときには、縦と横の手摺を繋ぎます。
手摺を繋ぐ金物にはさまざまな種類があり、取り付けの位置は、手摺や手摺を使う人に合わせて変えられます。
手摺の目的
手摺の設置には、転倒を防ぐという大きな目的があります。
また、これ以外にも歩行や動きを補助する役割があります。つまり手摺には、歩き始めにバランスを崩したり、少しの動きでつまずいて転倒したりしてしまうことを防ぐ役割もあるのです。
また、介護用の手摺だけではなく、デザイン性の高いものや機能性に優れた商品を発売している会社もあります。
より快適に暮らすために、どのような手摺を設置することが望ましいかを考えて選ぶようにしましょう。
選び方
ブラケットは、手摺の種類や取り付け位置に合わせて選ぶようにしましょう。ブラケットの種類によっては、形を自在に変えられるものもあります。
床と平行に手摺を取り付けるときには、壁付けブラケットを選びます。また床に対して垂直につけるときには、直付けブラケットを選びます。
両端には、エンドブラケットが使われることが多く、手摺と手摺を繋げるときには、接続部の金具の角度によって、ブラケットを選ぶようにしましょう。
種類
ここではブラケットの種類を紹介します。
ブラケットにはさまざまな種類や素材があり、手摺や利用する人、設置場所によって適した金物を選ぶことが大切です。
壁付けブラケットは、手摺を壁に水平に取り付けるための金物です。
首振りブラケットは、壁付ブラケットと同じ作用があります。ただし、手摺の棒部分が動くため、床に対しても垂直に取り付けられるという特徴があります。
直付けブラケットは、手摺を縦に取り付けるための金物です。
エンドブラケットは、手摺の端部に取り付けることで、手摺に引っかかって転倒することなどを防ぎます。
ベースエンドブラケットは、ベースプレートを使うときに端部に取り付ける金物です。
フレキシブルジョイントは、連続して手摺を取り付けるときに使います。角度を自由に変えられるため、手摺に合わせて設置できます。
コーナーブラケットは、L字手摺を取り付けるときに、水平と垂直の手摺の端部を繋ぐ金物です。
T字ジョイントは、T型ジョイントとH型手摺を取り付けるときに、縦と横の手摺を繋ぐ金物で、取り付け位置を自由に変えられます。
エンドベースとエンドプレートは、L型手摺を取り付けるときに、端部を壁に固定するために使う金物です。また手摺を壁に取り付けるときにも使います。
ジョイントは、手摺と手摺と繋ぐ金物です。
このようにさまざまな種類の金物を使って、手摺を取り付けられます。
取り付ける位置は
手摺を取り付ける位置は、手摺を利用する人の腰の高さに合わせるようにしましょう。
高すぎても低すぎても使いにくく、手摺を使おうとした際にバランスを崩して転倒してしまう危険があります。
多くの場合では、手摺や金物を床から約75㎝程度の位置に設置すると良いといわれています。また階段の最上段では、水平に約20㎝程度延ばした位置に手摺があると、使いやすいと感じる人が多いです。
ただし、手摺を利用する人の背丈や体の状態に合わせることが大切です。
また、手摺を取り付ける際に、デザインや素材を合わせた手摺にすると、おしゃれに仕上げられます。
玄関では
玄関は、靴の脱ぎ履きや、上り框の昇降など、さまざまな動作をしなけれななりません。またスペースが十分でない場合も多く、狭い場所でさまざまな動きをしなければならないことも少なくありません。さらに人が支えられない場合もあります。
そのため、転倒を防ぐだけではなく、動きを支えたり、体の移動をスムーズにしたりするための手摺があると望ましいです。場合によっては、靴の脱ぎ履きをするための椅子など、腰かける場所があると楽でしょう。
椅子を収納にしておくと、見た目の印象をスマートにできます。椅子を置いた場合でも、座って立つ動作を支えるための手摺があると安心です。
座って立つ動作ではI 型手摺が、玄関までの水平移動ではL型の手摺が望ましいです。また、手摺を使う人が掴みやすい素材を選ぶと良いでしょう。
トイレでは
トイレも玄関と同じように、狭いスペースでさまざまな動きをしなければならないことが多いです。さらにトイレでは、後ろ向きに腰かけたり、また立ち上がったりする動作が加わります。
そのため、トイレではI型手摺を金物を使って縦と横に繋ぎ、T型ジョイントを繋ぐと、立ち上がりと歩行を支える手すりを設置できます。
手摺を使う人が掴みやすい場所に手摺を設置すると、使い勝手が良く、転倒を防ぐ効果が高まります。
まとめ
今回は、手摺を設置するときに使う金物であるブラケットの種類や、手摺の設置場所などについて詳しく紹介しました。手摺の設置には、手摺と手摺を繋いだり、水平・平行・垂直などに手摺を取り付けたりするために、金物が使われています。
また手摺には、転倒を防ぐ目的だけではなく、歩行や動作を支える役割もあります。
手摺を使う人が掴みやすい位置に設置し、握りやすい素材を選ぶようにしましょう。手摺が使いにくい位置に設置されていると、手摺を掴む際にバランスを崩して転倒してしまうこともあります。
最近では、介護用の手摺によく見られる簡素なものではなく、デザイン性の高い製品も多く発売されています。
手摺を使う人や設置する場所に適したものを選び、より快適で安全な暮らしを目指してみてはいかがでしょうか。
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