ー建築金物には用途に合わせたパーツがあることを知っていますか?ー
建築金物は
建築に使われる金物には、さまざまなパーツがあります。
建築金物には設置する場所や用途、使う人に合わせて、強度を補強したり、安全性を高めたりする役割があります。また建物の構造部分に使われる建築金物は、地震など外部から衝撃が加わったときに、建物を壊れにくくする役割を持っています。ほかにも、手摺りなどに使われる建築金物は、暮らす人に合わせて設置することで、安定性を高める役割があります。
建築金物というと、建物を支えるパーツだと思う人も多いでしょう。しかし、建築金物のパーツにはさまざまな種類があり、身近な家電製品や家具などに使われることもあります。一方で大型施設や工場の機械や自動車などにも使われています。
身近な場所で暮らしを支えるパーツが建築金物なのです。
今回は、さまざまな用途に合わせて作られ、施工される建築金物のパーツについて、詳しく紹介します。
板状のもの
決められた角度が作られ、板状の金物が折れた状態の建築金物の製品をアングルやブラケットといいます。アングルやブラケットには、いくつかの穴が空いていて、ボルトなどを利用して連結して設置します。
板状の建築金物のなかで、直角に折れたものをアングルと呼び、さまざまな角度が付いているものをブラケットといいます。
建築金物として使われるだけではなく、さまざまな機械や家具の補強に使われることも多く、安定性を保ちやすい建築金物の1つです。建築金物として、建築物に使われるときは、L字型の2枚を連結して補強に使ったり、棚受けのパーツとして使ったりすることが多い金物です。
コの字型のもの
木材の接続やガラスの破損を防ぐために使われる金物は、断面がコの字型になっている金属金物です。
2枚の板を並べて繋いだり、柱などを連結したりするときなどに使われることが多いです。また、鏡などの切断面が脆弱なものを守るためのパーツとして、ガラスの破損を防ぐために使われることもあります。
コの字型のパーツは、板の周囲に設置することが多いため、板のサイズに合わせたパーツを準備しなければなりません。ステンレスやアルミニウムなどの素材でできていることが多く、設置する環境によって、腐食を防ぐための処理が必要です。ただし、腐食が予想されやすい環境では、ステンレスのパーツが使われることが多いです。
棒状のもの
建物の構造部分にある筋交いなどには、フラットバーなど棒状の建築金物が使われます。棒状の建築金物は、2つの部材の連結に使われ、穴が空いていないものもあります。穴が空いているものは、ボルトなどを取り付けて連結します。一方で穴が空いていないものは、溶接などを使って設置します。
フラットバーは、鋼材であり、多くの種類があることが特徴です。建築金物のパーツとして使うときは、建物に適したものを選ぶようにしましょう。
素材は
建築金物には、さまざまな種類やパーツがあります。
建築金物に使われる素材は、用途や設置場所に応じて使い分ける必要があります。
どのような補強が必要であるかを判断し、強度を検討しなければなりません。加えて、設置される環境によって素材を選ぶ必要があります。強度だけが必要なときはスチールが選ばれ、軽量であることが必要なときはアルミニウムが選ばれます。ただし、設置される環境によっては、腐食しやすい特徴のある素材は適しません。
そのため、スチールでは、表面に耐食を強めるための処理が施工された商品も販売されています。ただし、表面処理がされた商品は、色合いが違うため、設置場所との色のバランスを考慮しなければなりません。銅や真鍮のパーツを選ぶこともできますが、銅や真鍮はサビが発生しやすい素材です。設置場所が多湿であったり、海岸に近い場所であったりするときには適しません。
ほかにも、棚などに使われる建築金物として亜鉛合金のパーツもあります。ただし、亜鉛合金も耐食性が高くありません。
注意すること
建築金物のパーツを選ぶときには、用途や設置場所に応じて素材を選ぶ必要があります。また、建築金物を選ぶときには、設置する場所がどのような建物であるかを知る必要があります。加えて、建物の立地の特性を知っておく必要があります。特に、海岸などでは海からの塩分の影響を受けやすく、ほかの建物に設置するときより金物の劣化が早いため、耐食性や防腐性の高い建築金物を選ぶ必要があります。ほかにも、建物がどのように使われるかも把握しておくと、適切なパーツを選びやすくなります。
また、建築金物は、構造部分など見えない部分に設置されるパーツと、手摺りや棚、家具など見える部分に設置されるパーツがあります。
いずれの建築金物も、どのような建物で何を補強するのかに注意しながら、必要な補強を行えるパーツを選ぶように注意しましょう。
見える部分では
建築金物は、建物の構造部分などの見えない箇所だけではなく、階段の手摺りやドアノブ、棚の支えなど、日常的に見える部分に設置されることも少なくありません。
見える部分に設置される建築金物にも、もちろん必要な強度や機能がどのようなものであるかを見極める必要があります。しかし、見える部分に設置する建築金物は、暮らしの彩りとして捉える必要もあります。
そのため、見える部分に設置される建築金物は、パーツに柄が付いているなど、さまざまなデザインが流通しています。
建築金物は設置場所に合わせるだけではなく、暮らす人の雰囲気などに合わせて選ぶようにしましょう。
まとめ
設置場所に合わせて適切に設置することで、建物や家具などを補強する役割がある建築金物。
どのような場所に設置されるかを把握し、設置される建物やパーツに合わせた金物を選ぶ必要があります。
しかし、既製品のなかに必要な建築金物があるとは限りません。そのようなときは、用途に合わせて製作することもあります。
また、見える部分に設置する建築金物は、単に強度など必要な機能を補強するだけではなく、設置する場所や使う人に合わせて、飾りやデザインを選ぶことも大切です。
建築金物を設置するときには、構造部分であっても、日常的に使う部分であっても、暮らす人がどのように建物を使うかをイメージすることが重要です。
必要な建築金物を設置して、安全な暮らしを実現しましょう。
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