部品を支え、強度を高める補強金物の素材や種類を紹介
部品を支える金物
さまざまな場面で資材を組み立てるときには、形に合わせた固定が行われたり、固定するための補強が必要になったりします。特に、材料を固定して強度を高めたいときに用いられるものが、補強金物です。
補強金物は、柱や梁など、建物の基礎となる部分に使われることが多いです。また建物を建てるときの土台部分を強めるときにも使われます。加えて、家具の固定や、階段などの手すりの固定にも使われるなど、活躍する場面が多くあるのです。
また、さまざまな場面に応じて使えるように、種類も多く用意されていることが補強金物の特徴です。強度を高めたい部品によって、形もさまざまです。
今回は、建物や部品の強度を高めるために使われる補強金物について、詳しく紹介します。
強度を高める
補強や固定などに使われる補強金物は、主に部品の弱い部分を支えます。加えて、接合箇所など、強度が弱くなりやすい箇所に取り付けることで、安全性を高める効果もあるのです。
部品と一緒に取り付けられたり、部品を支えるように取り付けられたりすることが多いため、目立つものではなく、一見して補強金物とわからないものも少なくありません。
しかし実際には、建物の基礎や土台部分に限らず、家具や家電など、身近な部品にも多く取り付けられています。
また、現在では、ホームセンターや100円ショップでも補強金物を取り扱っており、専門の業者だけに限らず誰でも手軽に購入できるようになりました。
さまざまな形で補強金物が売られているため、使える箇所も広く、多くのものを補強できるのです。ただし、補強金物は、適切に取り付けないと効果が得られなかったり、かえって建物や部品を傷めたりするため、自分で施工するときには注意しましょう。
補強金物に使われる素材は
補強金物には、さまざまな素材が使われています。ここでは、多く使われる素材を紹介しましょう。
錆びにくい材質
錆びにくいステンレスは、補強金物でも広く使われる素材です。
鉄を炭素によって強め、銅にクロムを加えて作られる素材で、ステンレスは耐食性が強いことに加えて、強度が高いことが特徴です。
また、含有物の量や種類によって、構造を変えられるという特徴があり、多様な形状を可能にします。屋外や水に当たる場所に適している素材です。
強度が高いもの
スチールは、純鉄に炭素が加えられたものです。炭素を加えることで硬くなるため、強度が高く、さまざまな場面に用いられます。
しかし、耐食性はステンレスに劣るため、屋外や水に当たる場所に適しません。腐食が予想される場合には、スチールよりステンレスを選ぶようにしましょう。
ただし、スチール製の補強金物であっても、塗装することで、耐食性を高められる場合もあります。
軽いもの
1円玉と同じ素材のアルミニウムは軽量であるため、多くの補強金物に用いられています。
軽量であることから強度が低く、耐食性に劣っているように感じられますが、マグネシウムやシリコンを加えることで、強度や耐食性を増せます。
ただし、ステンレスや銅であるスチールに比べると、強度は弱いです。そのため、強度よりも軽量であることを優先したい箇所の補強金物として使用されることが多いです。
銅と亜鉛を合わせたもの
アルミニウムが1円玉の素材であるのに対し、真鍮は5円玉の素材です。
銅と亜鉛の合金で、亜鉛の含有量に比例して、強度が増します。補強金物として使われる真鍮は、亜鉛を20%以上含むもので、黄銅と呼ばれるものです。文字通り、銅に黄色がかった色をしており、見た目には高級感があります。
強度だけではなく、高級感があるためさまざまな補強金物に使われています。
ただし、真鍮は湿気に弱いという特徴があり、湿度の高い場所ではサビが生じやすいというデメリットがあります。
衝撃に強いもの
亜鉛合金は、亜鉛にさまざまな素材が加えられた素材です。
衝撃に強く、加工が比較的自在にできることから、薄肉化を図れるという特徴があります。さまざまな加工が可能であるため、自動車のパーツなど、暮らしの身近な補強金物として使われています。
ただし、亜鉛合金は、耐食性が低いというデメリットがあります。そのため、表面に塗装などの処理をしなければなりません。
形にも種類がある
補強金物は、さまざまな素材が使われるだけではなく、用途に合わせて、さまざまな形があります。
・一定の角度があるもの
・フラットで平坦なもの
・I字型、T字型、L字型
などで、どのような箇所に取り付けるか、どのような部品を補強するのかによって、形を適切に選ばなければなりません。
また、形に合わせた素材で作られた補強金物を選ぶこともポイントです。
補強金物は部品を支えられれば良いというものではなく、適切な形で取り付けることで、本来の補強する力を発揮できる金物です。そのため、補強金物を選ぶときには、用途や取り付ける場所と人に合わせたものを選ぶようにしましょう。
暮らしのなかでは
補強金物というと、建物の基礎や土台に設置して、耐震性を強めるなどの作用があると思う人も多いでしょう。確かに建物の強度を増すために補強金物が使われます。しかし、補強金物はもっと身近な箇所にも多く使われている金物です。
たとえば、階段の手すりを使いやすく、耐久性のあるものにするために使われていたり、家具の強度を増すために取り付けられていたりします。
補強金物は、建物の基礎や土台などの見えない部分に設置されているものだけではなく、とても身近な場所でも活躍し、暮らしを支えているものでもあります。
まとめ
今回は、補強金物について紹介しました。
補強金物には、素材や形にさまざまな種類があります。
どのような場所に取り付けられるかによって、適した素材や形を選ぶことで、補強金物の効果を発揮できるのです。反対に、適切な補強金物が取り付けられないと、効果を十分に発揮できなかったり、金物を取り付けることで、建物や部品を傷めたりすることもあります。
取り付ける場所や目的、使う人に合わせて、補強金物を選びたいときには、どのような種類があるかなど専門の業者に相談するようにしましょう。
業者では、適切な補強金物について、知識と技術があり、どのような補強金物が暮らしを豊かにするのか知っています。安全で安心して暮らすために、適切な補強金物を選ぶことが大切です。
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