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普段見ることのない接合金物。その大切な役割をわかりやすく紹介


 

安全な住まいのために

安全な住まいのために、接合金物が用いられていることを知っていますか?
接合金物は、一般的な住宅を建てるとき、耐久性や耐震性をを高めるためになくてはならないものです。

 

安心に暮らせる住宅を施工するためには、不可欠なパーツといっても良いでしょう。
接合金物は、柱や梁などに緊結して設置することで、柱を補強し、家そのものとそこで暮らす人を守ります。

 

家の内部の構造になっているため、日常的に目にすることはできません。しかし、接合金物があることで、家の構造が守られているのです。

 

今回は接合金物について、役割や規格などをわかりやすく紹介します。普段目にすることのない家のパーツだからこそ、どのようなものであるかしっかり理解しておきたいものです。

 

どのようなもの?

接合金物は、釘やねじ、ナットなどのことを指します。
木造住宅では、パーツそのものは珍しいものではなく、見たことがある人も多いでしょう。

 

継手や仕口部を繋ぐときに補強や資材の脱落を防ぐ目的で使われるものが接合金物です。接合金物の役割が補強であることから補強金物と呼ばれたり、建物の構造に関わることから構造金物と呼ばれたりすることもあります。

 

接合金物は、どこにどのような形のものを使うかによって、適切なものを選ぶ必要があります。建物は平坦な箇所ばかりではなく、L字型やT字型で部材を接合している箇所もあります。そのため、それぞれのパーツの接合箇所に合わせて、接合金物の種類が選ばれるのです。

 

役割

現在、木造住宅を建てるときの多くは、柱や梁など継手部分に金物を使っています。この強度をより高めるものが接合金物です。
接合金物だけが住宅のパーツとして用いられることはありません。

 

しかし、接合金物は、筋交いや柱、梁など、場所によって種類を変えて用いることで、住宅を支える大きな役割を果たすのです。

 

接合金物は、適切な種類を必要な場所に設置することが最も大切です。適した場所に設置されることで、強度を高める効果を最大限発揮できるのです。

 

決まりがある

接合金物を選ぶときには、どのような金物でもよいというわけではありません。性能や品質が規格にあったものでなければ、住まいを守ることはできないのです。

 

このために、接合金物には、決まりが設けられており、これに従って設置する接合金物を選ぶ必要があります。
この決まりは「建設省告示1460号」に定められています。

 

また、接合金物には性能や品質を表す規格が設けられています。ここからは、接合金物の規格について、詳しく紹介します。ここに紹介する以外にも、性能試験済金物などがあります。

 

Z(Zairai)マーク表示金物

Zマークとは、「在来」のイニシャルである「Z」をとって名付けられたマークです。

 

軸組工法用金物規格に適した接合金物であることを公益財団法人日本住宅木造技術センターが認めたものに対し、認定を表すマークが付与されます。

 

つまり、Zマークがある接合金物は、日本住宅木造技術センターが品質を保証した接合金物であるといえます。また、品質と性能だけではなく、安定的な供給が可能であることもZマークが付与される条件の一つです。

 

C(Connector)マーク表示金物

Connector(コネクタ)の頭文字である「C」が付与された接合金物は、日本住宅木造技術センターが設けた枠組構法用金物規格の基準を満たしているものです。

 

Zマーク表示金物と同じように、基準には安定的な供給が可能であることが条件の一つに設けられています。

 

同等(Doutou)認定金物

機能や用途がZマーク接合金物の基準を満たしているもの、または同等のものである接合金属は、同等認定金物であることを日本住宅木造技術センターが認定します。

 

安定的な生産と供給が見込まれることに加えて、品質が接合金物の規格基準を満たしているまたは超えている必要が条件です。

 

性能(Seinou)認定金物

日本住宅木造技術センターが認めた接合金物以外の金物については、都度品質や性能を持っていることを認めたマークが付与され、これを性能認定金物と言います。性能認定金物においても、安定的な生産と供給が可能なことが認定の条件です。

 

もちろん、品質と性能は、日本住宅木造技術センターの規格に沿うか、それ以上のものでなければなりません。

 

教訓を生かして

住宅を建築するときの強度が改めて考えられるようになった背景には、平成7年に発生し、大きな被害を生んだ阪神大震災があります。阪神大震災では、多くの木造住宅が倒壊し、その下敷きになるなどして、被害が大きくなりました。

 

その後の調査では、古い建物だけでなく、築年数が比較的新しい建物でも、倒壊したことが明らかとなったのです。加えて、住宅を支える柱や梁などの接合部分が地震の力に耐えられず抜けてしまったことが判明しました。これが多くの建物が倒壊した原因だったのです。

 

当時は、基礎の上に土台があり、土台にほぞ穴が開けられ、その穴に柱が埋め込まれていました。そして、かすがいなどの部材で柱や梁などが抜けることを防いでいたのです。

 

しかし、かすがいだけでは地震の力に耐えられないことが明らかとなり、建築方法や建築基準が見直されるきっかけとなりました。
阪神大震災以降、柱や梁などの接合部は強度が高められることが求められ、教訓を生かした建築が望まれるようになっています。

 

まとめ

今回は、住宅の耐震性や強度を高めるために使われる接合金物について、お話ししました。

 

接合金物は、柱や梁に設置されるため、住宅が建設されてからは日常的に目にすることはありません。このため、接合金物がどのようなものであるかを知らなかったという人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、接合金物は家と暮らしを守るために欠かすことができないパーツの一つです。適切な接合金物が使われることによって、建物が支えられているのです。

 

現在では、阪神大震災で多くの建物が倒れた教訓を生かし、より適切で強度が期待できる接合金物が使われるように、日本住宅木造技術センターによって一定の規格が設けられ、この規格に認定されたものが広く使われています。

 

普段は見ることのない接合金物ですが、安心して暮らせる住まいを支えているのです。

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