金物と呼ばれる金属やステンレス製品を自分の用途や希望に合わせて特注できることを知っていますか?
特に建物に使う場合では、それぞれの使う人が異なり、企画品では希望に沿う建築金物がない場合も少なくありません。
そのようなときに、家のデザインや求めている形に合わせて建物金物を特注すると便利なときがあります。
今回は、金物の特注について、できることや特注するときの流れなどについて、詳しく紹介したいと思います。
できること
では、どのようなものであれば、特注することができるのでしょうか?
広い言い方をすれば、金属は溶かして固めることができるので、どのような形のものでも作ろうと思えば作れます。
特注に対応している業者では、
* 手すり
* シンクや流し台、その部品
* タラップ
* 架台
などを希望に合わせて受注していることが多いです。
どのような場所に、どのような形の建築金物を必要としているのかによって、大型のものを受注してくれる業者もあります。
具体的にどのような工程かを紹介しましょう。
切ることと曲げること
特注の作業の初めは、希望する形に合わせて切ることから始まることが多いです。
レーザーなどを使って切断したり、CADの切断プログラムを使うことで精度の高い切断を行う業者もあります。
曲げるときも同じように、CADを使う業者もあります。
またネットワークペンダーを取り入れているところもあります。
溶接する
知識や技術のある職人が、注意深く行う作業の一つです。
歪みがないことや、溶接そのものが不安定にならないよう、精度の高い技術が求められる作業です。
それぞれの形に対応するために、丁寧に行われることがほとんどです。
特注の流れ
建築金物を特注の場合は、作業を依頼するまでの流れを紹介したいと思います。
問い合わせ
まず、建築金物を特注したいときには、特注を受注している業者に問い合わせを行いましょう。特注を受注している業者の中でも、それぞれに得意分野や専門分野を持っている場合があり、すべての特注に対応しているというわけではありません。
希望する金物を製造できるのかをまず問い合わせる必要があります。
最近では、ホームページを持っている業者が多いので、ホームページに掲載されている情報を参考にすると良いでしょう。
実際の問い合わせは、メールや電話などで直接やり取りすることをおすすめします。ホームページに掲載されている情報だけで発注してしまうと、製造できる範囲を勘違いして理解していたということが起こってしまう場合もあります。
図面やイメージを伝える
希望する建築金物の受注に対応していることがわかったら、具体的にどのような物の特注を依頼したいのか、図面などでイメージを伝えましょう。
業者にすでに作った経験のある物であれば、参考として実際に見せてもらうと、依頼する方も受注する方も、出来上がりをイメージしやすく作業が具体化します。
細かい指定がある場合や、あまり一般的ではない部品などを特注する場合には、より具体的に説明をしたり、打ち合わせを重ねるようにしましょう。
何が可能で何が不可能かをあらかじめ知る必要があります。
また、特注するもののイメージを伝えると同時に、見積もりを作成してもらうことが必要です。
見積もりをもらう
特注したい建物金属のイメージを伝えることと並行して、見積もりをもらいましょう。
いくら希望に沿う物を製造してくれたとしても、予算に合わなければ発注することができません。
見積もりの金額が高すぎず、安すぎないことを確認しましょう。
具体的なイメージを伝えるとともに、予算がどの程度であるかを伝えることも大切です。
また見積もりでは、納期の確認をしましょう。納期が間に合わなければ、工事の予定などを考え直したり、違う業者を検討する必要があります。
確認する
見積もりをもらったら、発注する前に改めて、どのような内容であるかを確認しましょう。
確認する内容は
* 希望に沿う建築金物であるか
* 納期は間に合うか
* 予算の範囲内か
などです。
つまり、希望する建築金物が予算内の金額で、予定通りに届くかを確認するということです。
特注する場合には、間違えて発注してしまうと、代わりの物をすぐに探すことができず、再び特注することになってしまいます。その場合には費用が余分にかかってしまいます。
このため、確認作業を怠らないようにしなければなりません。
また、支払い方法や納品方法などについても、確認しておくと良いでしょう。
特に大型の特注の場合納品方法は、大切です。届けてもらうのか、取りに行くのかによって、運ぶための人手や労力の手配を考える必要もあります。
気をつけたいこと
建築金物を特注するときに、気をつけたいことは、希望に沿った形の物を依頼できているかということです。
このため、イメージを図面などで伝えることが大切になります。
規格品ではないため、それぞれの用途に合わせて作れることが、特注するメリットです。しかし、規格品ではないということは、代わりの物をすぐに用意できないということでもあります。
このため、細かい箇所の打ち合わせもきちんと行うことが大切です。
建築金物を特注するときには、素材や形状の打ち合わせだけを気をつければ良いというわけではありません。
納期についても注意が必要です。特注することで時間がかかる場合には、建築金物が届くまでの作業や届いたあとの作業を効率よく予定する必要があります。
まとめ
ここまで、建築金物を特注するときの流れなどについて紹介しました。
建築金物には規格品もあります。しかし、どうしてもそれぞれの暮らしに合わせたものを欲しいと思ったり、大型のものなどは規格品にない物もあります。
その場合には、特注を受注している業者に依頼すると良いでしょう。
特注を受注している業者では、どのような用途に使われるのか、どのような形のものであるかなどを打ち合わせしたうえで、製造してくれます。
費用や納期などは、どのような物を特注するかによって異なるので、注意しましょう。
規格品の建物金物では対応できない場合や、希望に沿う建物金物を欲しいと思う場合には、特注という方法を選んでみてはどうでしょうか。