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金物補強を行うと

 

地震はいつどこで起きるかわかりません。最近では、地震速報などで地震が起きる直前を知ることができます。

 

しかし、地震速報のアラームが鳴ってから、建物の補強をすることはできません。このため、地震への備えは日常的に必要で、できるときにできることを備えておくことが大切です。

 

家を地震に強くするためには、耐震補強のための金物がなくてはならないものです。耐震補強のための金物は、柱や梁など、建物の構造の内部に設置されることが多いです。このため、壁に隠れて見えなくなってしまうものが多いです。

 

しかし、普段は目に見えるものではなくても、地震が起きたときには、家と暮らす人を守る大切な部材なのです。

 

普段から耐震など、地震の備えをしている人や、地震の備えにはどのようなものがあるかを検討している人のために、今回は耐震補強のための金物について詳しく紹介したいと思います。

 

過去の教訓から

耐震補強の金物は、これまでの大きな地震を教訓に開発された歴史があります。

 

これまで、抗うことができない大災害を繰り返し経験してきました。備えていても、自然の脅威はときとして、備えを上回り、大きな被害をもたらした過去があります。

 

その過去の被害を無駄にしないために、どのような対策が必要かが繰り返し検討され、耐震補強の金物について強度の認定がされるようになったのです。

 

平成12年には、建築基準法・建設省告示第1460号の制定がなされ、木造住宅に接合金物を正しく施工することが義務になりました。
耐震補強の金物は、適切な位置に施工されることによって建物と人を守る効果があります。

 

耐震補強の金物は、どこに何をどのように設置するかによって、耐震の効果が異なるため、部材の特性や建物の構造をきちんと理解して設置する必要があります。

 

木造住宅では

一般的な住宅では、木造住宅が多いことが日本の特徴でしょう。日本では、多くの木造住宅で、木造軸組構法が用いられています。木造軸組構法とは柱や梁などの材料で骨組みを作る工法で在来工法とも呼ばれています。

 

木造住宅に使われる木材は強い素材であり、通常予想される力が加わることで簡単に折れたり倒れたりすることはありません。しかし、短い木材を繋ぎ合わせた場合には、どうしても繋ぎ目が弱くなってしまいます。

 

この弱点とも言える木材の繋ぎ目を補強するものが耐震補強の金物なのです。

 

どのような耐震補強の金物がある?

地震で予想以上の大きな力が加わったときに、家を支えて倒れたり壊れたりすることから守ってくれるものが、耐震補強の金物です。柱や梁などに取り付けられることで、柱や梁だけでは弱い部分を補う役割をします。

 

しかし耐震補強の金物は、どのような場所にでも取り付ければ良いというものではありません。どの耐震補強の金物を使用したとしても、建物や立地に合わせて部材を選ぶことが大切です。また、耐震補強の金物は、正しい位置に正しく設置することも大切です。

 

ここからは、耐震補強の金物には、どのような種類があるのかを紹介したいと思います。

 

筋交いプレート

柱と柱に斜めに入れるのが筋交いです。 筋交いは、横揺れの地震によって加わる力の対抗に強い特徴があります。横揺れの地震に対抗することで、建物のが倒れたり傷んだりすることを防ぎます。

 

ただし、大きな地震で縦揺れが同時に発生すると、筋交いが外れて、建物が倒れる可能性があります。このため、柱と筋交いを筋交いプレートで固定されることが多いです。

 

筋交いプレートは鋼板で、ボルトを使って柱と筋交いに固定され、筋交いの効力を発揮するための耐震補強の金物として使われます。

 

三軸金物

三軸金物は、株式会社丸久という会社が開発した耐震補強の金物です。 木材の特性を最大限活かす構造になっていて、耐震性を高めることができます。

 

筋交いプレートとおなじように、柱と梁などの接合を補強し、三方向から固定して使用されます。このため、横揺れや縦揺れの地震だけではなく、さまざまな方向から強い力が加わっても対抗できることが特徴です。

 

ホールダウン金物

柱と土台、また梁などを固定するときに使用される耐震補強の金物にホールダウン金物があります。
大きな地震が起きて横から強い力が加わったとき、強度の少ない壁では柱が折れて、壊れる危険性があります。

 

そこで筋交いが入っていると、柱が折れたり歪むことを防げます。しかし、土台から柱が抜けてしまうことがあります。この引き抜き力と呼ばれるものによって柱が抜けないようにするための耐震補強の金物が、ホールダウン金物です。

 

アンカーボルト

木造住宅の基礎と本体を繋ぐボルトがアンカーボルトという耐震補強の金物です。
地震が起きたときに、予想以上の強い力が横から加わっても、柱が基礎から抜けることを防ぎます。アンカーボルトは 建物と建物の基礎の

 

ズレを防ぐことができるのです。そして、建物が倒れないように防ぐことに繋がるのです。

 

アンカーボルトは、直径や設置する場所、設置する間隔が決められています。正しい位置に設置することで、最大限の効力を発揮するのです。

 

耐震補強の金物を検討するときには

地震が起きたときに、家が倒れたり傷むことを防ぐために、耐震補強の金物。地震の備えのために、耐震補強の金物を取り入れたいと思う人も多いのではないでしょうか。

 

しかし、先述したように、耐震補強の金物は、正しいものを正しい場所に設置することで効果を最大限発揮できるものです。

 

このため、新築やリフォームなどで耐震補強の金物を取り入れようとする場合には、まず専門の業者に家に使われている柱や梁の状態を確認してもらいましょう。

 

まとめ

ここまで、耐震補強の金物についてお話ししました。
日本は地震の多い国だと言われています。また日本の住宅は木造住宅であることが多いです。

 

地震が起きたときに建物に加わる力に対抗するためには、耐震補強の金物が効力を発揮します。

 

耐震補強の金物には、さまざまな種類があり、それぞれの場所に適したものを正しい位置に正しい方法で取り付けることが大切です。

 

自分の家にすでに耐震補強の金物が設置されているのか、どのような耐震補強の金物を取り入れることが良いのかを検討するときには、専門の業者に相談すると適切なアドバイスをもらうことができます。